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最小限の治療

人体へのメリットを追求する方法――生体模倣技術を歯科医療に

バイオミメティックとは?

[画像]人体へのメリットを追求する方法――生体模倣技術を歯科医療に

「生体模倣」を意味する「バイオミメティック(biomimetic)」は、近年歯科医療で注目されている新しい考え方のひとつです。
生体模倣は、自然界に存在する生物の機能・構造を忠実にコピーすることで技術の開発や性能の向上につなげる技術で、整形外科で用いられる人工関節などは、この考え方に基づいてつくられています。

現在の保険治療では、歯のエナメル質の内側の象牙質が健康でない状態の場合、削って治療をしなくてはいけないことが多かったのですが、欧米では10年ほど前から虫歯になった部分だけを取り除き残った歯牙を補強し処置する方法が主流になってきております。
愛知県一宮市の歯医者「アン歯科」では、虫歯治療咬み合わせ治療などで歯牙を残すバイオミメティックを重視したアプローチ(バイオミメティックビルドアップ)を採用しております。
使用する材料は、厚生労働省認可のものですが、保険適用外の物もあるため多少費用がかかる場合もあります。その際は事前に説明して患者さんに了承頂きましたら使用して治療します。
※混合診療は一切やっておりません。

自分の歯の良い歯質はそのままで、悪い部分を省いて再建します。

健全な軟組織と硬組織を忠実に模倣することにより、歯の咬耗(こうもう:歯と歯がこすれあって歯がすり減ること)や磨耗(まもう:歯ブラシなどによって歯がすり減ること)によって失われた歯質を自然の歯に近づける治療を行っています。

従来の詰め物・被せ物の問題点

一般的な従来の虫歯治療や咬み合わせ治療では、歯型を採って金属の詰め物や被せ物をつくる際には歯を大きく削らなければなりませんでした。
なぜなら、有機物である歯(歯質)に無機物である金属を入れるにはしっかりと接合させなければならず、そのために接合面を整える必要があるからです。

とはいえ、それで健康な部分まで削らなければならないというのは、健康な歯を長期的に維持するという側面から見れば大きなマイナスポイントでした。
しかも、いくら健康な歯を削って丁寧に詰め物・被せ物をくっつけても、歯に金属が完全に接合するわけではありません。
そのため経年によって接合部分にヒビが入り、隙間から唾液とともに虫歯菌が浸入してしまうと、虫歯が再発――。
再治療をしなければならなくなってしまうのです。

バイオミメティックがもたらすメリット

バイオミメティックビルドアップでは、虫歯を除去したり技工物の高さを整えたりする際に、歯を削る量を必要最低限に抑え、「削る治療」のあとでレジン(歯科用プラスチック)を盛り上げしっかりと接合させることができるので密着している間は虫歯の再発リスクを激減でき、しかも天然歯と同じ色調に仕上げることができるので見た目にも美しい治療法です。

バイオミメティックビルドアップに興味がある方は、一宮市のアン歯科へご相談ください。

症例紹介

神経がなくなってしまった歯の治療

失活歯(神経をがなくなってしまった歯)を治療した症例です。
天然歯の残せる部分は出来る限り残し、CR充填(自費治療)した症例です。全てを削るわけではなく削る範囲を最小限に抑えています。

片側の歯質を残しての治療

削る範囲を最小限におさえ、片側の天然歯を残しCADで修復物を設置した治療症例です。健康で問題のない部分は残すように治療します。

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